忍者ブログ
人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
2024.04 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
[12]  [13]  [14]  [15]  [16]  [17]  [18]  [19]  [20]  [21]  [22
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

今宵は紅白歌合戦でお目当ての椎名林檎を楽しむ。
麗しい歌姫。いいわぁ。
おかげで良い夢が見られそう(笑)


お世話になった方々、今年一年ありがとうございました。



姫〜〜〜〜〜!!
111231.jpg



PR
トーマス(土壌改良剤)の散布が終わり、くん炭焼きにはまだ至っていないが気がつけばクリスマスである。山本昌男さんギャルリ百草での展示、行けなかったなぁ...

残念と同時に、最近気がかりなことがある。

夏の終わり頃から家に寄り付くようになった猫(チコと命名)が姿を見せない。ボスのような太った猫に追いかけられると臆病でビビリなチコは2〜3日姿を見せなかった。心配する頃に現れていたのでその度にほっとしていたのが、もう5日も姿を見せない。

チコは野良なので、強い猫にいじめられたり、事故に会ったり、常に危険と隣り合わせ。まして外はこの寒さである。ひょっとしてどこかで死んでしまったのかも、と思う。幸運にも誰かに保護されて今ごろ暖かい部屋で暮らしていればいいのに、とも思う。でも、一緒に暮らす覚悟もないまま身勝手に食料を与え、いなくなった途端「誰かに拾われたかも」と想像するのはやっぱり都合が良すぎるのだ。

野良としての幸せもあるだろうと思ってなかなか保護できずにいたが、これほど気になるのなら取っ捕まえて悲しい声で鳴かれようが慣れるまで暮らしてみれば良かった。どっちにしろ人のエゴイズムには変わりないのだが、暖かい部屋で安心して眠るチコを私は見てみたかった。

身体がちっこい(小さい)からチコ。アラーキーの『愛しのチロ』をもじったチコ、”tico moon” から取ったチコ、月のチコクレーターから取ったチコ

もしも今度会った時には...、覚悟せぃよ。

chiko.jpg



月曜日の午後、ずっと行けずにいた佐久の「職人館」にて念願のお食事。野菜の魅力満載の料理のこれでもか攻撃に私も夫もタジタジ。でもぺろりと平らげた(笑)おいしかったなぁ〜。なんていうか、内臓が喜ぶ感じと表現すればいいのか。初めての感覚。

主人のお人柄も、まりちゃんの働く姿も良し。帰り際にアトリエノマドの池田夫妻にもお会いできて気持ちが解放される楽しい日だった。皆さん、ありがとうございます。

さて、あんな良い料理を食べたからにはちゃんと働かなくては!ということで、改植準備の抜根も最終章。プルーン畑の一部を、町内の同業仲間タローちゃんに重機で抜根してもらった。細かい根を土から取り除くためにちょっと深めに掘ってもらい、おかげで一日で片付けることができた。まだ実を成らせられる樹を切ったり抜いたりするのは心苦しいものだけれど、感謝をこめてお別れをした。

藁巻きもペンキ塗りも終わったし、これで残るはトーマス散布くん炭焼きだ。ふぅ。家の大掃除に辿り着けるのはいつになるんだろう...

111220.jpg




これまた冬支度の作業であるペンキ塗りが終わった。ラスト3本で雪が舞い始めた時はさすがに帰りたくなったが、同じ場所に短時間で終わる作業のために来るのはスマートではないので、鼻の下にやや冷たいものを感じながらも堪えて終えた。

それにしてもこの時期の畑に人影は少ない。出てるのはわが家だけじゃなかろうかというくらい、いない。たしかに今年はりんご畑の改植のための抜根があったりして、その片付けにかなりの時間を費やした。よって他の作業は遅れている。ただでさえわが家はアスパラもあるので、その刈取り草取りをしているうちに果樹オンリーの人たちはすっかり年内の仕事を終えてしまっているのだ。きっと今頃お家の中や庭で掃除なんかに勤しんでいるのだろう。

さて、農事録も最終回を迎えた。毎回ギリギリの入稿であったが、なんとか終えることができてほっとしている。ある出会いがきっかけで始めた農事録。何年も続けられることでは到底ないので「1年だけ」と決めて、大げさかもしれないが一農家の気持ちありったけを捧ぐつもりで書いた。内容にピンと来なかった人も多いと思うが、経験のない人に私(たち)の真の思いが理解できるはずもないのだ。それでも、身近な友だちに訴えるような気持ちで書かせてもらった。

読んで下さった方、ありがとうございます。


改植の準備やらアスパラの刈り取りやら片付けやら。いろんなことが少しずつ片付いて行く。年末恒例のくん炭焼きまではまだちょっとかかりそうだけれど。そういえば去年は年明けに焼いたんだっけ。

先日の朝日新聞に『倉本聰さんに聞くTPP 北の国から考える』というインタビュー記事があって、読んだら何だか泣きたくなった。それは嬉しいというよりも、琴線に触れたというのが正解か。

あの倉本さんの言葉にどれだけの人が共鳴するかはわからない。それでもあれだけの立派ともいえる年齢と立場の人から自分と限りなく同じような意見を聞いたら、やっぱり嬉しい。ちょうど最後の農事録に書こうとしていた内容とも重なっていて、救われたような気分になった。

あんな風に(ある意味、怒りにも似た)思いをわたしたちも正直に伝えていい時なのだろう。倉本さんほどの影響力はないが、せめて身近にいる人たちには受け止めてもらいたい。やんわりと、やさしく、ほのめかすような書き方なんて...、もうやめてしまおう。やめてしまうんだ。

さて、あなたはどう感じる?
デジタル版「倉本聰さんに聞くTPP 北の国から考える」


111211a.jpg


111211b.jpg



映画
ブログ内検索
管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
コメント
[10/01 KINTA]
[09/15 FURUICHI]
[08/16 下栗のマリマリ]
[08/16 下栗のマリマリ]
[07/01 FURUICHI]
↑メモのマークは管理者からの返信付きの意
バーコード
広告
メールフォーム
Powered by Ninja Blog Photo by MIZUTAMA Template by CHELLCY / 忍者ブログ / [PR]