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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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報告が遅れていたが、じわりじわりとアスパラの萌芽が始まっている。
近頃、アスパラの問い合せがちらほら来るようになり、皆さんの気持ちも春めいているんだなと思う。寒さが落ち着いた頃に灌水をすれば、本格的に萌芽が進みそうだ。

アスパラがピンぼけ。ケータイ撮影は好かん...



午前中は雪。今日は一日草取りに勤しんだ。

お湿りと暖かさがある場所では草がもわもわと茂っていて、まるで葉モノの野菜ハウスのよう。こうなるまで放っておいてはいけない。草取りは早め早めが基本。生えて間もないスプラウトのように小さな草でも、目に入る限りつまんで取る。ちまちました作業だが、茂りに茂った草を取るよりは時間もかからない。

アスパラはどこだ〜(泣)



直販は近々ご案内予定です。よろしくお願い致します。



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プルーン畑の一つで枝拾いを終えた。今年も剪定に時間がかかってしまい、他の畑の枝こなしと枝拾いは両親にほとんどおまかせとなってしまった。来年はこんなことにならないようにしなければ...

さて、眺めれば今年もたくさん拾ったなぁという印象。(ま、間伐したりしてるんで仕方ないが。)剪定に比べると単純作業で地味な仕事だが、これも含めて果樹栽培である。というより、こういう地道な作業の方がだんぜん多いのだ。

去年、この畑で枝拾いをしたのはあの地震の直後だった。だから否応無しにあの時を思い出す。きっと生涯忘れることはない。

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じわりじわりと剪定は進んでいる。

枝こなしも枝拾いもすっかり終えたよその畑を見るたびに気は焦るけれど、剪定が一人前にできるようになるまでは仕方がない。今は少しでも技術コツパターンを身に付けるしかないのだ。そう思って畑に向かう日々。作業は孤独だが、時間があっという間に過ぎる。大変だけれど、楽しい。

ただ、どうしても苦手な品種というものがあって、その樹の前では相変わらず悩む時間が多い。悩むのはたいてい「今年はたくさん実を付けそうだな」という枝を切ろうか切るまいか、そういう場合だ。ようするに「もったいない→いや、ここにこの枝はありえない→でももったいない→ありえない切りたい」...が頭の中でぐるぐる廻る。

私ってこんなに優柔不断だったのかと思うほどだが、結局、決断するための「自分なりの判断」をまだ持てていないということだ。

だから、今年はなるべく自分が考えるままに思い切ってやって、失敗しようと思う。(本当に大失敗に終わった場合は樹にも家族にも申し訳ないが...。)判断材料をひとつずつ手に入れるには、やはりそれしかないのだ。樹に教わるしかないのだ。

思い切りが良過ぎて、夫に叱られるかもしれないけど...


うるう日。一夜にして真っ白になった景色が午後には落ち着き、午後の畑は照り返しで暑い程になった。

額装のお直しのため、しばし手元から離れていた味岡伸太郎作品ギャラリーサンセリテより満を持して帰還。早速壁面に取り付けようとしたが、手持ちのフックは耐荷重が5kgとある。新しい額を含めた作品は約9kg。飾るのは新しいフックを入手するまでおあずけだ。

(波平さん、先日はありがとうございました。作品、また見に来て下さい。)


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まだまだプルーンの剪定は続く。
相変わらずスピードは遅いし悩むことも多いが、今年は去年よりも楽しんでいる。

去年、迷いに迷って「えーい、よくわからんがここで切っとけ〜」と思って切った枝は、はっきりとした目的を与えられなかった分、暴れていることが多い。そういう枝を主枝の途中に作ってしまうと勢いがそこに集中し、肝心な主枝の先端に勢いが届かなくなる。

去年の未熟な剪定が、今いろいろなことを教えてくれる。

もちろん、今ある樹の姿は、剪定だけの条件で作られたものではない。昨年の天候や着果量でも変わるだろう。それでも、勢い(樹勢)を届けたい場所、勢いを持たせたくない場所という目的を剪定時に持つことによって、ある程度の方向性は決められるものだと思っている。

そんなことが、去年よりわかるようになった。目的を持ち、意図することが去年よりできるようになった。それが、樹の生理にまた一歩近づけたような気がして、楽しいのだ。

去年がダメダメだった分、今年は大手術のような剪定になってしまった。私の意図がどう出るかはわからないが、来年のこの時期には目的に対してどうだったのかという判断はできるだろう。怖くもあり、楽しみでもある。


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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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