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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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今はプルーンの樹を剪定中。
足元では、草が少しずつ増えてきているように思う。

アスパラハウスの草も元気良くなって来ているかもしれない。

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先日、友人と共に佐久の職人館へ出かけた。

前回はランチだったが、2度目となるその日は夜のコース料理を堪能。品数が多かったのか、締めの十割そばの前に満腹となってしまった。にもかかわらず、食い意地の張った私はそのまま食べ続け、お腹が苦しくなる始末。(それでもデザートは堪能)

ただ、どのメニューも野菜が中心の職人館の食事は、いい具合に消化していくので苦しさはそれほど続かない。あの感覚はよその食事ではあまり経験したことがない。

職人館からほど近い国民宿舎で一泊し、翌朝はYUSHI CAFE でモーニング。コーヒーにトーストしか付いてこないが、丁寧に焼かれたパンがとてもおいしい店だった。いわゆる民家カフェで、内装の古道具もセンスが良く、店内の雰囲気もマスターらしき男性の佇まいも穏やかで、良かった。ただ、清算時にカウンター席の常連さん(?)たちにジロジロ見られている気がしてちょっと居心地が悪かった(笑)本当はコーヒー豆をじっくり選んで買いたかったんだけど。

また佐久にゆっくり行けるのは、秋かな...



職人館の名物サラダ。旬の無農薬野菜などがざくざく盛られ、味付けは至ってシンプル。
素材の良さと、その手加減を知っていないとできない料理なんだと思う。

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YUSHI CAFE 入口。
店を出る時の「お気をつけて」が客に対してまっすぐな、気持ちのこもった言葉だった。
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昨日の雨で、家の周囲の雪がだいぶ融けた。

畑に行くとまだ少し雪が残っているがビシャビシャとしたシャーベット状になっていて、足元に泥がまとわりつく季節になったなぁと思う。

雪の下から顔を出した庭の「ふきったま」を採り、今年2度目のふき味噌を作った。欲張って採ってしまったので、残りを天ぷらにした。

春の味らしい苦みと甘みに、今年も季節のめぐりを感じた。



ナガノパープル剪定中にモノクローム撮影。こんな雪の上での剪定作業も終わりかな?
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ブロッキング高気圧だかの影響で何日も猛烈な寒さが続き、今年はいつになったらハウスの被覆が出来るんだろう?と案じていたが、風の穏やかな昨日今日を使ってビニールの被覆を完了。ふぅ。やれやれ。

風さえなければ、たとえ外気温がマイナスだろうと作業中はそれほど苦にならない。今日は日差しが暖かくて久しぶりに汗をかいた程だ。

ハウスの中はすぐに温度が上がって、閉じ込めた雪が徐々に融けて行く。雪が融ける前に今日は内側のビニール(カーテン)も運び込み設置も完了。この後の雪融けを待って、畝間にくん炭散布、トンネルのビニール設置灌水チューブ設置で、やっとアスパラの準備は完了する。

果樹の剪定も枝拾いも全然進んでいないので、まだアスパラ気分には遠いけれど、今年もまた始まるんだなぁと思った。


 ビニール越しに内部を見る(ソフトフォーカスでいい感じ)
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昨日の続きで、屋代駅到着。

しなの鉄道も乗り入れている屋代駅。その業務はしなの鉄道が行っているという。ここ終点に至るまで数々の古くて味わい深い駅舎を見てきたが、やっぱり屋代も同じ。たぶん同時期なのだろう。

 ホーム上の屋根
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 渡り通路も屋代側だけは木造。しぶい
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 屋代駅から出た風景。特に何も見えて来ない。とにかく寒い。
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とにかく駅から近いということで前もって決めておいた店でピザをほおばっていると、店内に流れるFMから聴き憶えのあるイントロが。ぅわぁ『痛快ウキウキ通り』だ!!こんなこともあるんだなぁと顔がにやつく。忘れられないピザになるだろう。

 パリパリ生地が美味。ランチは大食いの私たちにとって物足りず。料金やや高め。
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お腹をそこそこ満たした後は、メイン通りをぶらぶらと歩く。空きテナントが多い。特に面白そうな店もない。なにせ寒いので反対側の小さな書店に入ってから駅に戻ることにした。こういう本屋は意外と農業関連の本が置いてあるから好きだ。レジまで行って、前々から気になっていた写真集を発見。数枚めくって見て即買い。なんだか今日は縁を感じる日だな。夫も農業技術書で気に入ったものがあったが、こういう本は日頃から行く地元の本屋で買おうということで書籍名だけ覚えて店を出る。

その地元の本屋は「にしざわ書店」というのだが、ここは「西沢書店」だ。これも縁か。郷土関連の本が充実した良い本屋さんだと思った。

 滞在時間2時間。これが最後になるであろう屋代線でまた戻る。
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 やわらかい光を反射するシート。
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 縁あって購入した本
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14時5分、井上駅着。行って帰って3時間。なかなか楽しいお出かけとなった。おしまい。

...と思いきやこの日はやっぱり縁ある日だった。帰りの電車に乗る頃、この前日に連絡を取ろうとしていたS氏より電話が入る。なんでも近くまで来ているので、どうします?とのこと。それじゃあということで、かねてよりお願いしてあったぶどう(ナガノパープル)の剪定を見てもらうことにした。

自宅に着くと大慌てで着替え、私はS氏と共にぶどう畑に直行。お互いの長靴が雪の上でキュッキュと音を立てる。それほど寒さは気にならない。さっきまでの「お出かけ楽しかった♪」的な気分の頭をフル回転で”パープル中梢剪定”の方へ持って行く。剪定を始めて以来疑問に思っていたことなどを思い起こし、S氏にあれこれ尋ねながら真面目にご指導たまわった。この時、純粋に楽しいと思えた”何か”。よくわからないが、それこそがいつかきっと何ものにも代え難いものになるだろうなと直感していた。

こうして面白い一日は終わったのだった。こんな風にヒトと、モノと、繋がりを強烈に感じるのもいい。そう感じながら過ごせるのもいい。残念ながらあの車窓はもう無くなってしまうけれど、この機会に得たもので私は気持ちが豊かになった。


守ってあげられなくて、ごめんね。



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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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