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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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暖かさでもものつぼみがぐんぐん膨らんで、先っちょの桃色がチラリ。
でも午後の冷たい北風のせいか、なかなか開かない。
毎年この状態がけっこう長く感じる。




こちらは↓よそ様の畑のあんずの花。
ひとつふたつ開いたなと思ったら2日でこんなに咲いていた。
ああ。いよいよですねぇ。




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ここんとこ、アスパラ収穫&荷造りの後はももの摘蕾(てきらい)作業である。なので、部屋にもものつぼみが落ちていることもしばしば。部屋に入る時はもちろん作業服から着替えるのだが、どこかにくっついていたものがポロリとするらしい。

さて、先週の土曜。長野市のレトロな映画館で映画「ほかいびと」を観た。

幕末から明治期にかけて伊那谷を放浪した俳人・井上井月(せいげつ)を描いた映画、というのがこの「ほかいびと」なのだが、その井月を田中泯が演じている。初日の初回上映後は田中泯と監督による舞台挨拶があるということを事前に知り、何となく惹かれるものがあって私たちはいそいそと出かけた。

監督の北村皆雄という人はテレビ畑の人のようで主にドキュメンタリー作品を残している。だから「ほかいびと」も古人の生涯を単に物語的に映像化したようなものではないだろうと思って観たのだが、その想像は当たっていた。ただ、その構成や手法について監督が語った内容は意外性があって、感心した。

たぶん映画っぽくない映画。でも、「映画とはこういうもの」という思い込みがこの映画にはなくて清々しい気さえする。今は色々なものが変化の時と言われているが、そういう世の中において映画の作り方や意味や価値だって変わっていい。時代時代で意義があってこそ文化、なのではないだろうか。...てなことを思ったり。

で、田中泯である。彼の本業である舞踊は正直よくわからないが、あの存在感がすごく好きだ。何年か前に山梨の山あいで畑仕事もしていると知った時には、完全に私の頭の中に”田中泯”が親しみを持ってインプットされた。この日も、彼の本を買えばサインをしてもらえると聞き、勢いで購入(笑)。気軽に言葉を交わしながらサインする田中泯さんは意外とふわっとした輪郭でチャーミングな印象。でもさすがに眼光は鋭く、お話しながらドキドキした。(ちょーかっこええ!!)

そんなこんなで、良き日でした。


舞台挨拶後、外のありふれた会議机でサインして下さる田中泯さん
と、幸せをかみしめるワタシ。(夫撮影)

0414.jpg



アスパラの発送もいよいよ大詰め。

今年は内心どうなることかと案じていたがなんとかお届けすることができそう。ふぅ。まだ届いてない方、もうしばらくお待ちを!!

さて、今日は町内のお花見があった。お花見といっても会場の周囲に桜の木はない。(そもそも須坂市内の桜はまだ咲いていないのだが...)でもなぜか毎年この場所で「お花見」が行われる。いつもは夫だけが参加していたのだが、たまにはと思って今年は私が行ってみることにした。

行ってみると意外に人がいる。100人くらい集まっているようだ。ほとんどが60代以上のオジサンだが、よく畑で会う人ばかりなので、たいていは顔見知りだ。集まりの中央あたりに親しくしている30代の奥サマ数人を見つけ、同じテーブルについて談笑。

正月と桜の花見の時だけは昼間からお酒が飲めて「ぜいたくだな〜」って感じるけど(オッサンか)、いかんせん奥サマ方はみんなジュースで、つまらない。やはり花見にお酒はつきもの。たとえ愛でる花がなくとも、酔っぱらったオジサンにからまれようとも(からまれてないけど)、互いにお酒を楽しみながら飲んで過ごしたいと、別にお酒に強くなくたってそう思うのが風情ってもんじゃないのかね?

いや、やっぱり桜は必須だな。「お花見」だもの(笑)。農作業があればゆっくりお花見することも少ないので、せめて町内で満開の桜の下、半日くらいは花とお酒に酔いしれてみたいものだ。






雨上がり。澄んだ夜空で星がきれいに瞬いている。
オリオン座はだいぶ西に移動してしまった。

薪ストーブを焚く日が減った。
熱燗よりビールが飲みたい。
花屋の店頭をのぞくのが楽しい。
きれいな色のシャツを着たくなる。

そんな日が増えて、正真正銘の春がやってくる。

暖かさとお湿りで、もものつぼみはぐんぐん膨らむだろう。
アスパラで先取りしていた季節を、そのうち追いかけるようになる。

今年もきっと、気がつくと初夏の陽気になっている。







昨日と今日。一日半かけてこの時期恒例の薪割りを家族総出で決行。

雪が舞ったり小雨が降ったり、たまに晴れたりと不安定な陽気だったが、まぁこういう作業は少しくらい天候が悪い日にやった方がちょっと得した気分にもなる。お天気の良い日は仕事のためにとっておきたいのが農家ってもんだ。(違う?)

りんごやプルーンの植え替えがあって、今回の薪の量はハンパないなぁと思っていたが、割ってみればそうでもない。でもこれで来年一年分以上の薪は準備オッケー★あぁ、薪がちゃんとあるって安心するなぁ(笑)。組合で借りた新しい薪割り機がものすごく使いづらかったのが不満だが、年に一度の行事のために購入するのもなんだしねぇ。仕方がない。

今回薪にしたものの中には、まだまだ生産可能な樹もあった。そういう樹の幹や枝を切り落とす時はやはり気持ちのいいものではない。若くても古くても、育てた樹はせめて薪として最後の最後までそばに置いておきたいと思った。


ずらずらずらっと今年の薪(手前から奥まで)。一年間は乾燥させる。
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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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