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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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「メイグランド」の発送が終わった。今年はハナイセレクトが絶妙だったのか(笑)発送件数は過去最高。皆さん、お楽しみ戴けたでしょうか。

もも「白鳳」の除袋(じょたい=袋外し)の作業を始めた。白鳳は天候から受ける影響が大きく、栽培する上で難しい品種だが、オーソドックスな甘みと、ももであるが故の渋みとのバランスが良く、私たちは好きなももである。なので、今年こそ!今年こそ!!と毎年リベンジのごとく挑戦し続けている。

まだまだ満足できる出来ではないが、昨年よりは良い出来ではないかと感じた。こういう瞬間は嬉しい。収穫するまではわからないけれど...



袋は紙製なので外した後はこんな感じでそのまま。この河原沿い一帯はももが多いので、今後はこんな風景が続く。風に吹かれて、舞い込んで、ボロボロになって土にすき込まれたりして。これってどうなの?と思うこともあるけれど、畑で「ゴミ」と呼ぶのは、たいてい土に還らないものである。そういうゴミよりはマシだろうが、掛けて1カ月そこそこで外してしまう「袋」そのものに疑問を感じてしまう。





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今日はこの地域の農休み。2日前は雑節の一つ「半夏生」という日だったのだが、これが農休みに関係していたとは全く知らなかった。

専業農家の件数が減っている今、農休みはポピュラーな休日ではない。この町内でも農休みを実行しているのは一部の農家だけのようだ。働きたい人は働く。特にすることのない人は畑へ出る。

でも、本来の農休みは、単に一休みするだけではなかったんじゃないかと「半夏生」という暦の意味を知って思うのだ。農休みは農家の「イベント」として定着したものの、いつしかそのイベントもマイナーになって、本来の意味を知る人はいなくなった。やがて農休みを重視する人が減っていった。意味ある事が受け継がれることなく、うすっぺらな行事だけが残っている。世の中にはこれと同じようなことがたくさんあるのだろう。

農休みは「地方によって様々な物忌みの守られていた日」と推測する学者もいるそうだ。その昔、この町の農休みはどんなのだったろう。起源はなんだったのだろう。また機会があればお年寄りに聞いてみたいものだ。

とりあえず今の私の農休みは「農家が大手を振って休める日」だ。たとえ(私たちのように)仕事が切羽詰まっていたとしても、掃除三昧になろうとも、こんな日ばかりは余裕を持って過ごしたい。気を落ち着かせ、それが作物に良い影響を与えることになるのなら、それが何よりだろう。

桃の袋掛けがやっと終了した。雨降りの中断もあって摘果よりも長く感じた。作業を早く終わらせたい一心で、最後の方は二人とも殺気立ってたかもしれない。ふぅ...なんとか「踊る〜3」の公開には間に合ったな。なんてな。

順調な降雨で草も伸び放題。今日は草刈りとやり残したプルーンの本摘果をしていたら、やっぱり雨。雨合羽を着込むと濡れないはずが汗でびっしょり。着る意味あるのかと思いつつ。サウナスーツのようで着心地は最悪だが、豪雨でない限り、梅雨らしい梅雨は安心できる。こんな正しい梅雨は農業を始めて以来なかったからね。

今季の案内状の送付が遅れていて、ぼちぼち皆さんからの「まだ?」が聞こえてきた。週末までにはお届けできると思いますので、しばしお待ち下さい。

ようやく終わりが見えてきた桃の袋かけだが、雨で中断もしばしば。今日こそカタをつけてやる。でも雷は怖い...

写真は黄金桃。あぁ早く食べたい。








0618.jpgやっと桃の摘果の終わりが見えてきた。明朝の作業で何とかなりそうだ。長かった...。今年は桃の作業のほとんどを二人だけで行っているので、さすがに例年のようには行かなかった。

摘果がシステマティックな作業ならもっと楽なんだろうが、樹勢や樹齢、または品種により着果量を加減するため最初の一本目の時の動きがたいてい鈍い。ついでに新梢(今年延びた枝)の処理をしつつなので手間もかかる。それもようやく終わる。夢のようだ(笑)。が、終わるや否や桃の袋かけが待っている。今年は何万袋かかるのだろう。今後、無袋品種をもっと増やさねば二人では回りきれないね。

近頃は農作物もいろいろ採れ出した。町内のさくらんぼ農家の方にいただいた初モノを少し焼酎で漬けてみる。気は早いが夜長の頃の楽しみに。漬けておかなければ楽しめない。種を蒔いておかねば収穫できない。時間のかかるものは何でもちょっと手間だけど、後々の楽しみには変え難い。私たちの摘果作業も「良いくだものになってもらうため」の手間の一つである。

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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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