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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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110509.jpgりんご「ふじ」の人工授粉がついにフィニッシュ。

予定では昨日すべてが終わるはずだったのが、まさかの強風。中断→中止。今日がお天気に恵まれて本当に良かった。これにて本年の授粉作業はすべて終了。この先はもう花と天候次第。人間は何もできない。

昨年、りんごの樹の洞(うろ)でコムクドリが子育てをしていたこと書いたが、巣立ってから間もなくミツバチの家と化し、今もそのまま住んでいる。暖かい日はブンブンと音を立て洞から出たり入ったりと忙しい。中を覗くとハニカムが見える。内部は広いとは思えないが、長期間住み着いているのでそれなりに居心地が良いのかもしれない。

巣箱を設置して授粉はミツバチに任せてりんごの蜂蜜をいただくという夢を持ってはいるが、こんな風に自然と住み着いてくれるのも悪くない(蜂蜜は取れないけど...)。今年の授粉では彼らも貢献してくれたはずである。
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110507.jpgりんご「ふじ」の授粉作業2日目。プルーンの時とは違い、好天に恵まれている。今日も汗ばむ陽気になった。

毎年ゴールデンウィーク終盤には終わっている授粉作業だが、今年は時期がずれた真っ只中に両親が愛知県から訪れた。親といえども農家が授粉を放棄して温泉宿に連れて行くことはできない。今回はちょうどバッティングして申し訳なかったが、せっかくだからと少し手伝っていただいた(笑)

母は知人の三ヶ日町のみかん農家で収穫を手伝ったりするし、父は仕事柄モノ作りに関心を持っている。だからなのか4人の会話は農作業のことで盛り上がることが少なくない。

私は自分がこの仕事を選ぶまで、自分の両親がこういう作業をわりと楽しんでくれることを知らなかった。正月に帰省した時と須坂に訪れた時と、今では年に二度くらいしか会えないけれど、出来る限りまた4人で楽しく過ごしたいと思った。
110407.jpgアスパラの作業と同時に桃の摘蕾(てきらい)を始めている。アスパラに専念できたら楽なんだろうが、うちは多品目栽培なので仕方がない。日に日に膨らみつつある蕾(つぼみ)が可愛らしい。

写真は河原沿いの畑で撮ったアカシア(ニセアカシア?)の木をソフトフォーカスに。





110401.jpgアスパラも旬だが、接ぎ木のシーズンでもある。

農業には常に何かを行うにあたっての「適切な時期」というものがあって、それを逃せば後々の作物の出来に影響を与えることになる。

原発事故による土壌汚染の恐れがあるとして、福島県は県内の全農家に農作業を当面延期するよう要請したという。水田を中心に土壌調査が行われているようだが、農家にとって作付けや作業の『延期』はほぼありえない。

ここ長野県でも今後の影響はわからない。それでも今は畑と向き合うことができている。可能性がある限り、今は今の作業を続けるのみである

土と水があってこその農業。やっと迎えたこの春という季節に、作物に関われるか関われないか。それは天と地、もしくは1か0か。そう考えただけで苦しくなる。

農事録が掲載されました。→長野県のおいしい食べ方
第3回もどうにかこうにか...

110309.jpgさて、近頃は割り当てられたプルーンの剪定がやっと終えられそうな、超のろまな仕事っぷり。剪定に煮詰まった時は、この畑をテリトリーにしている友だちの飼い猫「あんず(♂)」に遊んでもらっている。落ちた枝でちょいちょいと誘えば、うずうずと狙いを定めて...ダッシュ!!あぁ猫は楽しいな。

怖いもの知らずのネズミハンターは意外にも携帯電話が怖いらしく、レンズを向けると逃げるのだった。

猫と遊んで剪定が遅れたわけではない。単に決断力がないだけ。念のため...

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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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