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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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4月の終わり、町内のカルタ仲間の一人であるおばあちゃんが他界した。3月の今年最後のカルタ会でお話ししたのが最後だった。近年は耳が遠くて身体も不自由なことがあったようだけれどカルタの憶えは誰よりも抜群だったTさん。来年は坊主めくりをやろうとか、もっと歌も歌おうね(私が知らない古い歌を皆で歌う会でもある)って話したところだったのに、もうそれは叶わない。

もう会えないんだ。そう思って泣いた。可愛がってくれた人がいなくなる度に、これからもこんな思いをするのだろう。けれど、この哀しさは私がこの町でやるべきことを教えてくれているような気もする。おばあちゃんたちとカルタを囲む時のほっこりした気分。Tさんが歌う時の少女のような微笑み、桃色の頬。それだけは忘れたくないと思った。
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春になれば植物も動物も動き出すのが世の常。仕事の用事も多くなるし、遠方からの来客も増える。今年は客のような客でないような親類が続けて来訪し(まぁ楽しかったけれど)アスパラで寒い時から動き始めていた私たちにとっては、春が長々と続いているようで不思議な気分にもなる。

0508b.jpgそんな中、一昨日はぐりっぷさんが設計された住宅の見学会に出かけた。それこそ客のような客でない私たちで申し訳なかったが、純粋に見学者として楽しませていただいた。気持ちも身体も畑から離れない日が続いていたので、久しぶりにお二人にお会いできたことと、たった30分程度の道中が新緑のおかげでドライブ気分になり、良い気分転換になった。・・・あの日言い忘れていましたが、わが家のヤマボウシ(2号)は元気です


かかりきりだったアスパラもそろそろ立茎が終わる。

ハウス前の通りから東を見る。山が見えない。

PICT0100.JPG


前回のプラム畑。満開の花に雪が積もるなんて初めて見た。花は大丈夫か...?今後、奇形などの被害が出ないと良いのだが...

PICT0102.JPG

100323_1953~01.jpgあの嵐の翌朝、ハウスが無事に建っているのを見て安堵した。中へ入るとパイプを固定する金具がいくつも地面に落ちていて揺れの大きさを思った。よく耐えてくれたねぇとかつぶやきながら収穫を始めて驚いた。暖かな夜の影響でアスパラたちがにょっきにょっき伸びていたのだった。途中、収穫カゴが足りなくなり夫に家まで取りに行ってもらった。これまでの最盛期を一気に上回るほどの収穫量。直販の発送を一日早く開始することになったのだった。

さて、写真は炊きたてご飯にのっけた「いかなごのくぎ煮」。神戸の友人が毎年送ってくれる春の味。「お酒のアテにでもしてなー」と彼女は言う。つまみ・肴のことを「アテ」って言うんだよね。こっちではあまり使わないけれど、その響きがとても好き。アテも最高だけれど今夜はご飯のお供にさせてもらった。今年もたくさんありがとうね。

私も単純にくだものやアスパラをお礼で送ることが多いけれど、よくあるギフト品のようにペラッとしたつまらない贈り物にならないようにしたいと思った。
外は春の嵐。風が嫌な音を立てている。

ハウスの時期だけは本当に嫌な感じがする。ビニールが破れるんじゃないか、ハウスが吹っ飛ぶんじゃないかと気が気ではない。やれる範囲の対策はしているので想定外の事が起きた後はもう仕方がないのだが、もしもの「事が起きた後」を想像しては気分が滅入る。どうか大きな被害になりませんようにと祈るだけ。

ここ数日は色んな場所へ出かけて人に会い、気持ちも慌ただしかった。今日は懸念のイベントで無事アスパラを売る事ができた。予想に反して1時間も経たずにほぼ完売した。嬉しかったが、名前を知る当園のお客さんに販売するのとはちょっと違う。もっといい売り方があったんじゃないかと少し反省したり。

ようやく足並みが揃ったアスパラ。案内直後からたくさんのご注文をありがとうございます。到着をどうぞお楽しみに!嗚呼それにしても嫌な風。気になって仕方ないけれど、疲れのおかげで今夜はぐっすり眠れそう...
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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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