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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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昨日の雪でまた白い景色が戻ってきた。

地面に雪があるだけで空気がひんやりするものだが、今日みたいに北風が強いと気温は零度そこそこなのに体感温度がだんぜん低く感じられる。おかげで今日は剪定がまったくと言っていいほどはかどらなかった。防寒対策には気を配っているつもりだが、ちょっと手袋だけが頼りないみたいだ。モコモコの手袋だと手先が動かしづらくて枝を誘引する際の紐が結べないから、わりと薄手ので頑張ってみたものの、もう限界。

昨日のあの雪の中、長野市の展覧会が終わり作品の搬出を済ませた益子町の古川さんと安彦さん(茂木町)がわが家に立ち寄ってくれた。雪見でおやきをつまみつつ2時間半。益子の話はもちろん、3人ともMacユーザなだけにそんな話題でちょいと盛り上がってしまった(笑)。お会いできて嬉しかったなぁ。

農閑期も農繁期も、人と交わることで充実度がぐっと増すような気がする。しょっちゅうは会えないけど、それだけに会えた時がすごく嬉しいと思える人が、各地にいるということは有り難いことだ。

さむさむさむ...、とストーブを温めつつ、しみじみ思うのだった。



如月・灯りのあそび展」で購入した川村忠晴さんのあかり
またひとつ家の中での楽しみが増えた。




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まだまだ冷え込みは厳しいが、時おり暖かい陽気が訪れるようになった。オリオン座の南中もいつの間にか早まっていて、少しずつ春に近づいているんだと感じられる。

普段は畑の往復が多い農家にとっても、この2月は何かと用事が多い。年度を締めくくる総会やら講習会やら遅めの新年会やらがほとんどだが、私的に人と会う機会が多くなるのもこの2月である。雪が多く寒さも厳しい1月は果樹農家が一番のんびりできる月だった。ただ、そんな天候なだけに行動もインドアになりがちで、時間はたっぷりあるにもかかわらず人に会いたくなる気持ちが乏しい。

急に暖かくなるのも困りものだが、やっぱり暖かい日は身体の動きが良い。最近は一年ぶりに会った佐久のまりちゃんと温泉に行ったり、展覧会の展示に訪れた益子のこのみさんと長野市で会ったり(どちらも寒い日だったけど)。

近いうちにあの人を家に呼んで飲もうとか、あの人と外でお茶しようとか、そんなことを考える。初冬の人恋しさとはまたどこか違った、交わりを持ちたくなる2月である。



温泉旅館の部屋の窓から。(こんな景色もそろそろ見納め...)






今朝の雪は長く続かず、9時半にはカラッと晴れて眩しいほどになった。

昨日から「ナガノパープル」の剪定を始めた。
一週間ほど前に原因不明の腰痛になり、ずっと畑に行けなかった。パープルの剪定は昨年よりやや早めだが、なまった身体を動かすべく、普段なら絶対に自転車に乗るところを歩いてトコトコと向かう。

約10分。歩いてみればそれほどの距離ではない。徒歩のスピードは道沿いの樹にいる鳥たちを見つけやすい。ヒヨドリ、ツグミ、モズ、ジョウビタキ、シメ。珍しい鳥にはあまり出会えないが、先へ先へと樹に飛び移る鳥に道案内されるように歩くだけで、なんだか気分がいい。

山に雪。畑にも雪。道の雪は陽に当たって融けている。

歩けば凛とした空気の、いつもの冬。



 冬がきたら
 冬のことだけ思おう
 冬を遠ざけようとしたりしないで
 むしろすすんで
 冬のたましいにふれ
 冬のいのちにふれよう
 冬がきたら
 冬だけが待つ
 深さときびしさと
 静けさを知ろう
 冬はわたしに
 いろいろのことを教えてくれる
 先ず沈黙の大事なことを
 すべての真理は
 この沈黙のなかからのみ
 生まれてくることを
 それから自己試練の大切なことを
 すべての事を成就するには
 この不屈の魂によってのみ
 成功することを



(『坂村真民全詩集 第二巻』「冬がきたら」より)



いつの間にか1月も半分を過ぎている。

14日に雪が降ってからは冬ごもり状態。農作業に追われることもないはずなのに、なぜだか一日一日の過ぎるのがとても早い。まだ昼間が短いせいか。年始の帰省がもうずいぶん前のことのようだ。

今回の帰省も三河のうまいものを食べて、普段会えない人に会って、ちょっと新東名にのって出かけて、...と相変わらずそんな風だったが、まる5日も畑から離れられる機会はこの時以外にない。たとえ冬でも畑が近くにあれば気になるのが農家。年に一度の帰省は、完全に頭を切り替えることができる、貴重な時間とも言える。なぜだか今年はしみじみとそう思えたのだった。

生まれ育った土地を離れてもう17年近く。時間が経てば経つほど、昔は気にも留めなかった場所へ行ってみたくなったりして、そんな自身の変化に気づく。あと、三河と信州の違いが年々見えるようになった。愛知県は幹線道路が整っているせいか、人々の移動がとても活発に見える。真っすぐな道が少なく、道も非常に憶えづらく、すぐ山にぶち当たる信州とは人の暮らしぶりも対照的だと感じた。

いつも限られた場所にしか行けないし、それゆえ友達も限られた人にしか会えないが、年に一度の帰省をできるだけ長く楽しみにできたらいいなと思う。会えなかった人、機会があればぜひこちらへ会いに来てね。



恒例になりつつある自家製五平餅



普段会えない人(とワンコ)



久々。久能の石垣イチゴ狩り。



まぶしい駿河湾




あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。


元旦は穏やかな陽気に恵まれ、楽しみであった雪見酒は叶わなかったものの、まぁこんな始まりも良いものだと思う。

届いた年賀状を眺めていたら【fruitful】という文字が印刷されたものがあった。そうか、そんな英語もあったんだなと思いつつ調べてみると、『たくさん実のなる,実り豊かな,好結果をもたらす』などの意味があることを知った。

2013年、暮らしが Fruitful でありますように!






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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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