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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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「ただ、ただ、歌を歌いに来ました」

彼はそう言った。


森山直太朗のコンサート。

ただ、ただ、歌を聴いた夜。
まどろむような心地よさ。

素晴らしかった。



座ったままでじっくりと聴くことが出来たけれど、古いホールの座席はリズムをとって身体を揺することがやや困難。もう少し余裕があるとよかった。こういう会場で時々、身体を微動だにしない人がいて不思議だ。昨夜の場合は右隣の若い女性。湧き出すものを内へ内へと秘めるのか、楽しみ方は人それぞれだが、やっぱり身体全体で聴きたい。音楽に身を任せたい。こっちだって全身全霊で。
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午後9時。外は4℃まで下がっている。今日も晴れたり曇ったりで北風の冷たい一日だった。東の高い山々には雪が降っているようで、てっぺんはずっと白いままだった。近頃はぼちぼちとサンふじの収穫も始めている。

「釣瓶落とし」とは良く言ったもので、シナノゴールドが始まるあたりから作業時間は急に短くなる。夕方は4時半を過ぎた頃にやや薄暗くなり、収穫もそろそろ切り上げようかという具合になる。寒くて暗くて、それを心細く感じる人もいるようだが、私は夜長のこの季節が好きだ。帰宅が早まるせいで晩ご飯の時間はゆっくり取れる。映画も楽しめるし、本を読む時間も増える。

101103_2152~01.jpgということで、いつかの本を文庫で購入。出会ったものとは比べ物にならない質感の軽さ。さすがに初版本には勝てやしないだろうが、文庫の装丁と言えど手ぇ抜き過ぎ?な表紙である。

タイトル通り土臭い百姓の話。まだ読み始めではあるが、とにかく描写がスゴい。京極夏彦も真っ青なくらい情景や動作の一つ一つがしつこいほどに細かくて的確で詩的だ。

ただ、ぬくぬくとした布団の中で読んでいると、たいてい5,6ページ読み進めたあたりで睡魔が襲って来る。結局、夜長は眠る時間も長いようで...


車で一時間ほど。群馬県は嬬恋・万座温泉に来ている。外は10℃以下。

お湯は素晴らしいが食事は…うぅむ。たとえ食べ慣れたものでも、又は量が少なくても食事は美味しいのが一番と痛感した夜。

そんな宿の廊下にある本棚で、密かに気になっていた本と何気に出会う。長塚節著「土」。本を開くとなんと明治の初版。夏目漱石の序文が時代を感じさせる。

噂通りなかなか根気の要りそうな本だ。いつか買って読みたいが、手元にあるこれと比べたら今手に入るものは圧倒的に重みというか存在感というか、違うのだろうな。昔の本は装丁も温かみがあって好きだ。

出来ることなら連れて帰りたい。はは。

味岡作品を壁に掛けてみた。
最低限のスペースだろうな、と思っていたけれどわりと余白があった。
しかし、ちょっと左に寄りすぎたか。

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強さと静けさ。そして美しさ。(写真でお伝えするのは難しい)

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これでまた暮らしのモチベーションが高まるというもの。
我が家に味岡伸太郎が来た。

といっても味岡さんご本人が来られたわけではなく、首を長〜くして待っていた作品が届いたということである。味岡作品はいくつか購入して持っているけれど、どれも小品であったため今回届いたものは大きさからしてホンモノ度合いが高い。そんなことを書くと小品に失礼かもしれないが。でも、見ればわかる。これぞ間違いなく味岡伸太郎だよ。オーラが違うもの(笑)

「ようやく、お会いできましたね。」そう語りかけたくなる。
タイトルはEARTH SAMPLEという。味岡伸太郎1992年の作品である。その頃の私は画廊に勤める少し前で、この時、同タイトルの作品群に出会っている。そして画廊で働くようになり、その間こっそりと眺めては憧れていたEARTH SAMPLE。その1作品が今、ここにある。

「やっと、買えました。」そう思う。
あの頃の私には高価なものだったし、飾るに堪える壁面も持っていなかった。緩やかに時が過ぎ、18年が経って、骨を埋めるであろう土地に来て、小さいながらも良い家を建ててもらい、作品を迎え入れた。つくづく、美術も「出会い物」だなと思う。昨年末、サンセリテの野尻さんとの待ち合わせが画廊じゃなくて自宅だったら。EARTH SAMPLEはまだとうぶん、ここになかった。

作品写真は明日にでも。
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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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