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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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ももが食べたくなってきたぞぅ!

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梅雨だから雨が降るのは仕方がないとしても、同時に晴れるってのはどうなの...。暑いわ蒸すわでカッパが着られなくて困る。まぁ、着てても服がびっしょり濡れるのだが。あああああ不快指数MAX。明日はカッパなしで作業ができるといいな...と思っても最近の変わりやすいお天気は手に負えない。

ももの摘果は今日が峠だったろうか。残りはまだまだあるが、ほんの少しだけ袋掛けへの希望が見えて来たところである(笑)

しかし、なんとも今年の摘果は苦しい。この雨も湿度も、今までなら袋掛けの頃に味わうものだったから、今年はなおさら辛い。摘果が果樹栽培の醍醐味とは言わないまでも、最大の難所と呼ぶにふさわしい作業ではないだろうか。

摘果の苦しみを知らずして果樹栽培を語るべからず。
「(仕事は)間に合ってるかい?」

こんな挨拶が近頃の果樹農家の間で交わされている。が、当然わが家は間に合っていない。先日も隣の園地の人に「どう?もう大体終わったかね?」と聞かれて、なんだか泣きたくなった。

「まさか、全然間に合ってませんよ〜(^_^;」とか言いつつ、いつもならその言葉に3%くらいは謙遜が含まれていたのが、今年は...

これっぽっちもない。

しかも「全然」にやたらと力が入る。全力で否定。もうすっかり桃の袋掛けまで終わっている畑を見ると、焦るどころかちょっと笑ってしまう。

今日も雨が降れば土砂降りで。なんとか最低限のノルマはこなしたけれど、やっぱりカッパ着用での作業は能率も上がらない。なんとしてでもあと2日で今の園地の摘果を終わらせなければ...。そしてまだ摘果は続く。桃もプルーンもりんごも同時進行だ。

若干の悲愴感が漂い始めた私たちであるが、今日もビールの味は格別なのだった。
今日は他県より異業種の方5名が、我がりんご畑に訪れた。
一度にあの人数のメンズが畑に居ることは滅多にないので、写真に撮りたかったが何となく言い出しづらくてそのまま撮らずじまい。

持ち帰るための(摘果で落とした)実を拾ったり摘果したり。数時間で彼らの目的は達成されたが、いかんせんそこは素人さん。なっちゃいない。彼らが摘果した箇所を後で見直したりで、私たち今日はもうヘトヘト〜。摘果をなめンな〜。

110617.jpg

110614.jpg昨日、りんごの摘果作業のためにはるばる佐久市より助っ人が登場。

疲れる〜だのキツい〜だのと近頃のブログに書いてあるのを真に受けて(失礼)、私たちの窮地に手を差し伸べてくれたエンジェルのようなMちゃん。愛だね。愛。

きっちり作業してくれたおかげで、今日だいぶ進めることが出来たよ。またブログの言葉に騙されたふりして(笑)勉強がてら助けに来てね。農家の手が必要な時はいつでも佐久に行きますよ。

またゆっくり色々な話をしましょう。ありがとう。
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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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