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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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灯油ストーブがだんだん非力さを増すこの頃。夕げの熱燗や薪で焚いたお風呂の有り難さをあらためて感じる季節。

昨夜は町内の知人宅に招かれ、おいしい料理とお酒をごちそうになった。それほど量は飲んでいないのに今日は二日酔いらしい頭痛が続いた。おそらく冷酒がいけなかったのだろう、と思う。近頃の熱燗に慣れているせいかもしれないが、どうも冷えたお酒の分解が年々遅くなっているような気がしている。

若かりし頃、日本酒と言えば ”冷酒” が最高だと思っていた。ちょっと値の張る、冷えたのが飲み頃のお酒。もう10年以上前になると思うが、ある時、お酒を飲みながら「やっぱり日本酒は冷酒ですよね〜」なんて話をしていると、同席の年配の方が「いや、日本酒と言えば ”熱燗” だろ」と事も無げに言い放った。この時は単に好みの問題かと片付けていたが、今はあの方の言ったことに共感する自分がいる。

程よく温めたお酒のふわっと漂う香りと柔らかい口当たり。夏はともかく、外で冷えた身体を温めるのに最高なのはやっぱり”熱燗”なのだ。染み渡って血流を促すような感覚は冷酒にはない。なのに、たまに居酒屋に行ってもメニューにはブランドになっているような”どこそこの冷酒”ばかりが並んでいる。下手するとメニューに熱燗を載せていない店もある。(お願いすればたいてい出してくれるが)

初詣の場でキンキンに冷えたお神酒をいただくのは大好きである。冷酒とは、乾杯の席など、本来はそういった特別な祝いの酒であったのではないだろうかと想像する。まぁ、お酒自体がそもそも日常の飲み物ではないはずだが。いつから贅沢を贅沢とも思わないような食生活になってしまったのだろうね。

最近、冷酒がらみでろくなことがない私は、すっかり”熱燗体質”になってしまったのだと感じる初冬の夜である。


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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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