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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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サンふじの次の収穫までやや日数が空くため、冬支度の作業をできるところから始めることにした。とりあえずは若木の藁(わら)巻き、...の前のペンキ塗り

ここでも何度か書いていると思うが、株元の数10cm上を白く塗るのは、春先に藁を外した後の凍害対策である。植えたばかりの若木はまだまだ枝も少なく、幹も細いので塗ることはわりと容易い。これが3〜4年も経った樹になれば、株元に身体をもぐり込ませるのもなかなか困難になってくる。

枝や芽を傷つけぬよう身を縮めて株元に座り込む、立つ、を繰り返して、やっぱり今年も腰が痛くなった。農作業というのは、一つの品目に取りかかれば、終わるまでの一定期間はその作業の繰り返しである。例えば摘果なら延々と終わるまで摘果作業。収穫ならば、収穫である。よって作業中は限られた身体の部位をとことん使うことになる。

これまで平気だった場所が痛くなれば「この腕、指...いつまで保つんだろう?腱鞘炎がひどくなって使い物にならなくなったらどうしよう...」なんて不安もよぎる。そんな時はいつも田中泯さんの言葉を思い出す。

あの日、サインをしてもらっている時、ふと、こういう舞踏家だってそうとう身体を酷使するのではないか?しかも泯さんは畑作業もやられるのだから丁度いいと思った私は、身体の良い動かし方または痛くならないようなコツをお持ちなんでしょうか、というようなことを尋ねてみた。すると、泯さんはゆっくりとした口調で『僕も農業やってますからね...しょっちゅう身体は痛くなりますよ...ただ...痛い方がいいじゃないですか』と言った。

痛いと感じられること、それもいいんじゃないの。仕事をした証しでもあるし。...というような意味に私はとったのだけれど、言葉の最後の方をニカッと笑いながら言われた時にはガツーン、ドキューン(笑)。あーーっ、そっかーー、いや、まぁとりあえず、メチャ格好いい!!

同じ作業ばかり繰り返せば痛くなるのも普通だし、あぁ今日はここの筋肉使い過ぎたかなぁとかあんな体勢だったから痛くなったのかなぁとか、そういうことで肉体と会話するのも悪くない。畑に出て土を触ったり御天道様を浴びたり、そこに愛しさを感じられるうちは、きっと笑って痛い痛いと言っていられるだろう。

ま、理想は痛みが続かないようにケアすることと、美しい"農の所作"、だけどね...



サイン。表紙とか扉ページに入れるのが普通なんだろうが、私の希望で畑で舞う泯さんの写真ページに。
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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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