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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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先週末に自家用のお米の脱穀を終え、これでやっとりんごの作業に集中できそうだ。やっぱりハゼ掛け米は何かとお天気次第なのでね。自分で作っている人たちは皆、脱穀が終われば本当に心からホッとするもの。

最近「ちょっと寒いなぁ」と思う日が多くなった。最低気温が10℃を下回る日も近そうだ。季節も日に日に深まり、家の中も栗や梨、りんご、晩生のプルーンなどで溢れて秋の味覚三昧である。

そんな折、週に二度届く食材配達のチラシにこんなものが...



信州の珍味『いなご』!しかも冷凍品!! 結構高い!!

いやぁ驚いた。たしかにわが家の母も好きで年に一度は作っているし、このあたりの年配の人には人気の佃煮だ。しかし冷凍品とは。『国産』って...当たり前だよ。輸入モンなんて食べたくないよ(笑)

とか言いつつ、私は母のためにぴょんぴょん跳ねるいなごを捕まえることはできるのだが、未だ、食べるに至っていない...。だってねぇ、さすがに見た目がすごくて...凝視も難しい(笑)。捕まえるのだけを楽しんで、いなごさんには大変申し訳ないが、食させていただくのはもう少し先になりそうだ。

ちなみに、母流の下ごしらえは、いなごの入った布袋に熱湯をかけ、その後、後ろ足を手で取り除く(きゃー)。夫が言うには、この後ろ足を取らずに煮たものもあるらしく、そういうのは食べづらいんだとか(無理無理無理)。ふぅ、恐るべし信州の味覚。ま、私もこれが食べられるようになったら立派な信州人だな。でも、何年先かな...

で、下の写真が『いなごの佃煮』である。見たくない人は見ないように。


どーーーん!! ちなみに食感はシコシコ(らしいよ)





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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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