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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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今朝はメイグランドの収穫一発目。
でも、少ししか穫れなかった...(不発)

本当に一週間は遅れているなぁ。このまま行けばお盆が旬のまっただ中の桃も出てきそう。困ったもんだ。メイグランドをお待ちの皆さん、もう少しお待ちくださいね。

先日、くだものの注文と一緒に近況やメッセージが書かれていて嬉しい、ということをこのブログで書いた。その中のメッセージの一つに『一生懸命ご精進している姿が眼に浮かびます。こちらも一生懸命食べます。』と書かれたものがあって、さりげないこの一言が、妙に嬉しかった。

旬という一番良い時期のものを届けたい。そんな気持ちから、できるかぎり気を遣って収穫をする。その実を一つ一つ選果する。そして、荷造りに細心の注意を払い、封入物を用意し、発送する。直販においては、収穫後が最も手間もかかるし気も遣う。

気合い入れて送るから、そのつもりで受け取って!というのが、一方的ではあるが私の本音である。発送当日に連絡を入れるわけではないから、中には当日受け取れない人もいる。だから、たまたま受け取れなくて翌日になってしまった、ということを知った時は「傷んでいないだろうか」「柔らかくなり過ぎていないだろうか」と気が気ではない。

農家から直接購入する人は、その良さを多少なりとも理解して下さっているのだと思う。ただ、発送する時のこちら気持ちまでも想像してくれる人は少ないだろう。買う側、売る側。それは五分五分という対等な関係でなければ、真に良いものなど提供できないはずだ。旬を軽んじる人には産地直送という買い方は向いていない。先ほどの言葉は、こちらの気持ちを理解してもらえたような気がして、嬉しかったのだ。

ありがとうございます。一生懸命で送ります。
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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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