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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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盆は案の定、休み無しだった...orz

親戚が訪れて賑やかだったけれど、私と夫だけは収穫や荷造りでほとんどその輪に加わることもなく。今日の送り盆でお墓参りをして、何とかお盆気分に間に合ったような。とほほ。

今朝から「なつっこ」の収穫が始まった。当園のお客さんはもう憶えておられると思うが、今年も桃農家を悩ませる灰星病という病気が蔓延している。すでに病斑が出てしまった実をボトボトと落とすのは、気持ち的に本当にしんどい。収穫中は嘆いている暇もないが、家に帰ってきてドッと空しさというか哀しさというか、そんなのが押し寄せてくる。

灰星病は産地で一度蔓延すると撲滅はかなり難しい。園地一つ一つが真剣に防除に取り組まねばならないからだ。(何も栽培していない荒廃地はまだ良いが、植えたままほとんど手入れをしない放任園がやっかいである)近年の農薬規制は残効性を極力低くしており、農薬の効き目が非常に短い。そのうえ回数が制限されている。たぶん、皆さんが想像する以上に農家は防除に気を遣い、そして負担は大きい。

灰星病は熟した実に発生しやすい。ぎりぎりまで樹で成熟させた美味しいものを届けようと思うと、どうしても灰星病は出やすくなる。熟した美味しさにこだわるか、それとも可能性の低い若めの実をとるか、ジレンマではあるが私たちの方向はやはり前者である。そのために少々ご不便をおかけしてしまうこともあり心苦しいが、ご理解下さるお客さんもいると思い、これからも良いものを届けられるよう努めたい。

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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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