忍者ブログ
人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
2024.04 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

今朝の雪は長く続かず、9時半にはカラッと晴れて眩しいほどになった。

昨日から「ナガノパープル」の剪定を始めた。
一週間ほど前に原因不明の腰痛になり、ずっと畑に行けなかった。パープルの剪定は昨年よりやや早めだが、なまった身体を動かすべく、普段なら絶対に自転車に乗るところを歩いてトコトコと向かう。

約10分。歩いてみればそれほどの距離ではない。徒歩のスピードは道沿いの樹にいる鳥たちを見つけやすい。ヒヨドリ、ツグミ、モズ、ジョウビタキ、シメ。珍しい鳥にはあまり出会えないが、先へ先へと樹に飛び移る鳥に道案内されるように歩くだけで、なんだか気分がいい。

山に雪。畑にも雪。道の雪は陽に当たって融けている。

歩けば凛とした空気の、いつもの冬。



 冬がきたら
 冬のことだけ思おう
 冬を遠ざけようとしたりしないで
 むしろすすんで
 冬のたましいにふれ
 冬のいのちにふれよう
 冬がきたら
 冬だけが待つ
 深さときびしさと
 静けさを知ろう
 冬はわたしに
 いろいろのことを教えてくれる
 先ず沈黙の大事なことを
 すべての真理は
 この沈黙のなかからのみ
 生まれてくることを
 それから自己試練の大切なことを
 すべての事を成就するには
 この不屈の魂によってのみ
 成功することを



(『坂村真民全詩集 第二巻』「冬がきたら」より)



PR
いつの間にか1月も半分を過ぎている。

14日に雪が降ってからは冬ごもり状態。農作業に追われることもないはずなのに、なぜだか一日一日の過ぎるのがとても早い。まだ昼間が短いせいか。年始の帰省がもうずいぶん前のことのようだ。

今回の帰省も三河のうまいものを食べて、普段会えない人に会って、ちょっと新東名にのって出かけて、...と相変わらずそんな風だったが、まる5日も畑から離れられる機会はこの時以外にない。たとえ冬でも畑が近くにあれば気になるのが農家。年に一度の帰省は、完全に頭を切り替えることができる、貴重な時間とも言える。なぜだか今年はしみじみとそう思えたのだった。

生まれ育った土地を離れてもう17年近く。時間が経てば経つほど、昔は気にも留めなかった場所へ行ってみたくなったりして、そんな自身の変化に気づく。あと、三河と信州の違いが年々見えるようになった。愛知県は幹線道路が整っているせいか、人々の移動がとても活発に見える。真っすぐな道が少なく、道も非常に憶えづらく、すぐ山にぶち当たる信州とは人の暮らしぶりも対照的だと感じた。

いつも限られた場所にしか行けないし、それゆえ友達も限られた人にしか会えないが、年に一度の帰省をできるだけ長く楽しみにできたらいいなと思う。会えなかった人、機会があればぜひこちらへ会いに来てね。



恒例になりつつある自家製五平餅



普段会えない人(とワンコ)



久々。久能の石垣イチゴ狩り。



まぶしい駿河湾




あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。


元旦は穏やかな陽気に恵まれ、楽しみであった雪見酒は叶わなかったものの、まぁこんな始まりも良いものだと思う。

届いた年賀状を眺めていたら【fruitful】という文字が印刷されたものがあった。そうか、そんな英語もあったんだなと思いつつ調べてみると、『たくさん実のなる,実り豊かな,好結果をもたらす』などの意味があることを知った。

2013年、暮らしが Fruitful でありますように!






冬だ。

昨日の朝は軒下の最高最低温時計が−11℃を示していた。ちょっとびっくり。今日は今日で朝方の冷え込みはそれほどだったのに、日中は気温が上がらず昼を過ぎても氷点下のまま。

こんな日が多くなると心から薪ストーブを有り難く思うもの。

それにしても、薪に火が点く瞬間の『音』は、どうしてこうも魅惑的なのだろうね。まぁ、こんな好みは少数派なんだろうが。残った熾きの熱で燃え出す薪。その点火直前と直後の『音』。あぁ今日もいい音聞けたわと(笑)吸気口に近づけていた頭を離す。しばらくすると激しく燃える音が聞こえてくる。やや熱の残っていたストーブが温まるのは意外と早い。やがて発せられる輻射熱で身も心もふわ〜っと緩む。音と熱。私の冬の醍醐味なのである。

世の多くの薪ストーブには炎が見える窓がついていて、それを好む人が多いのはわかる。でも、それなら直接炎を見られる暖炉の方が私は好きだ。わが家のストーブを作った職人さんは「家の中での焚き火なんだから」と言っていた。要は温まることなんだから洒落たガラス窓なんて必要ないゼ、というようなことも言っていて、私は妙に共感できた。薪ストーブを本来の目的に絞った道具として使いこなす方が、私たちには合っていると思えたし、それは今でも変わらない。

『音』を聞いて内部を想像するのもいい。『音』で判断できるようになるのがいい。窓がない分、こういう楽しみ方もできるよ。(見た目もシンプルで良し)






ふぅ〜...

冬作業は確実に進んでいるが、どれここれも片付け仕事は手間と時間がかかり「進んでいる」という実感のないまま、それでも確かに一つ一つ終えられてはいる。が、毎日疲れる。そういう意味のため息が近頃多い。

早く終えて遊びにでも行きたいなぁと毎年思うが、それを待っているといつの間にか年末で結局どこも行けずじまい、なんてことが続いているので今年は予定を先に入れておいた。

夫は早朝からJA関係の一泊旅行。それをいいことに(?)私は小淵沢近くの知人宅へ。小諸経由で延々と小海線を使う。冬になると「鉄子」になるのはなぜだろう。





映画
ブログ内検索
管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
コメント
[10/01 KINTA]
[09/15 FURUICHI]
[08/16 下栗のマリマリ]
[08/16 下栗のマリマリ]
[07/01 FURUICHI]
↑メモのマークは管理者からの返信付きの意
バーコード
広告
メールフォーム
Powered by Ninja Blog Photo by MIZUTAMA Template by CHELLCY / 忍者ブログ / [PR]