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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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立春を過ぎたとはいえ、真冬らしい日が続きます。

アスパラの準備を終え、私も剪定の作業に参加し出しました。
畑に残る雪のせいで足下は少しぬかるんでいます。
人気のなさがよけい寒々しさを感じます。
良く晴れた日の昼間は超スロウペースなりにも作業が進みますが
午後3時を過ぎた頃、急に北風が強くなり日も陰り出すと....
 

(((p(≧□≦)q)))!!!!(←声にならない叫び)
 

あんまり寒いので、早々に私だけ引き揚げて来ました。
初日からなんて根性なしの私でしょう。
去年はこんなじゃなかったのに。あれは暖冬だったのか?

夫、そしておとうさん。
寒い中いつもご苦労さまです。

とりあえず私はきちんとした防寒靴を買わねば、仕事にならない模様。

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収穫が終わっても作業は続きます。

樹たちの冬支度として、まずは根元の土削り。
落ち葉や雑草が覆っていると土中を野ネズミが荒らし根を食べたりするようなので、その対策です。
樹の周り1メートルほどを削ります。
すべての果樹に対して行うので結構な作業です。
私はこれで毎年腰が痛くなりますが...

20071202b_5-1.jpg

で、次は凍害対策の藁(わら)巻きです。   
苗木や3年目くらいまでの幼木、凍害に弱いと言われるプルーンの樹、また弱り気味の樹に対しても行います。
これを怠ると胴の部分が割れてしまうので、服を着せてあげましょう。

写真はどちらもプルーンの樹。

20071202a-1.jpg

ようやく本年のりんごの出荷を終えました。

今日は鳥よけの網を片付けたり、木の根元の土を削ったりという作業をしましたが、本格的な冬の前に、幹の藁(わら)巻きという重要な作業があります。凍害対策です。凍害に弱いプルーンの樹や、植えて2〜3年の幼木の幹の太い部分に藁を巻いていきます。

開花から収穫までは「収穫のため」の作業が中心ですが、収穫後は一転「樹のため」の作業がほとんどです。
ただし、どちらも「良果にするため」の作業と言えます。
「樹のため」の作業は黙々と行う地味な仕事です。
でも、一本一本の樹とようやくじっくり向き合えるような気がして、わりと好きな作業です。一年間ご苦労さん、といった謙虚な気持ちになれます。

様々な作業もこれで三度経験しました。
植物相手であるが故に、一つ一つの作業は年に一度しか経験できません。
だからこそ常に新しい発見が出来るように、大切に、丁寧に、こなして行かなければと思っています。

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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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