忍者ブログ
人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
2024.11 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
[64]  [65]  [66]  [67]  [68]  [69]  [70]  [71]  [72]  [73]  [74
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

昨日でプルーンの受粉作業は終了しました。
無事に結果しますよう、プルーン好きの方は祈ってて下さい...

でもって次はりんご「ふじ」の受粉準備です。
当園では、受粉用の花粉を「王林」の花から取ります。
今日はその花摘みをしました。
次から次へと、作業は目白押しです。


下の画像は先日、桃の樹に来たオナガです。
2羽います。見えますかね?

onaga.jpg
PR
プルーン受粉の第二部、一日目が終わりました。
今日だけでだいぶ日に焼けてしまった...


さて、昨日の記事で
「こんな鳥が身近にいるんだ」と感じることは結構重要
ということを書きました。
その理由は、 私たちが「共生」というものを考える時に
野生動物(または植物)の存在が欠かせないからです。

一番身近な野生動物である野鳥をどのように捉えるか。
まぁ、それが私の中では重要というだけなんですが。

畑ではしごに登り、無心に作業をしていると、
意外なほど野鳥が近付いてくる時があって驚きます。
果樹農家は樹の周りで作業をすることが多いので、鳥たちには
樹にまとわりつく大きな動物」と認識されてるのかも。
鳥が飛び立たないよう、無心を装ってチラチラと盗み見るのが
畑での私の楽しみです。

野鳥と植物。
彼らについて一つでも多く知りたいと思うこの頃です。

人間?
あまり興味ない(笑)
今日、ヤマセミに出会った。

ハウスを閉めるために畑に向かおうと用水路沿いに差し掛かった時
同じ方角へ、まるで先回りするかのように
時々フェンスに止まりながら飛ぶ鳥がいた。
ヤマセミだった。

なんだか、とても嬉しくなった。
数時間経った今でも余韻が残るほどに。

まだそれほど鳥の名を知らない。
花でもそうだけれど、名前を知っていること自体は
重要ではないと思っている。

だが、名前を知って、習性を知って
「ああ、こんな鳥が身近にいるんだ」と感じることは
結構重要だと思っている。


この季節、鳥がよく鳴いている。
日常から鳥の鳴き声がなくなったら、つまらないだろうなと思う。
菜の花、ウド、タラノメ、こごみ、たけのこ...
日本の春の味覚はたまらんです。

さて、スコウプルーンの受粉作業2回目。
晴れたり曇ったりで、昨日よりも一層不向きな天候になりましたが
受精条件として「完璧だ!!」と思った年でも、案外着果量は
それほどでもなかったことがあるので、今年の量も花のみぞ知る。

虫媒も風媒もあるし、結局、果樹農家がやれることなんて
こんな程度なのですね。


では、動画です。受粉手順その1
「トレジディ」の花を毛バタキでもぞもぞと触り、花粉をくっつけます。

毛バタキ01
毛バタキ01
by norari


受粉手順その2
すぐさま、花粉をつけたい「スコウプルーン」の花へもぞもぞ。
花をさするように、または軽く叩くようにつけていきます。
注)早送りはしておりません。
動作が速いのは、受粉が「時間勝負」のせいもあります...

毛バタキ02
毛バタキ02
by norari


以上。いかがです?(笑)

今日は4人で作業したので早く終えることができました。
次は「くらしま早生」と「サンタス」。
スコウプルーンの開花が進んできたところで
恒例の受粉作業1回目。

受粉作業は日中の暖かい時間帯にしかできません。
あいにく今日は気温も低めで風も強い。
こんな日は花の受精能力もやや低いとみられるが、
園地によっては満開に近い木もある。
果樹農家は、まず実を成らせなければ始まりません。

いかに実を成らせるか。

受粉作業は周りから見るとのどかな光景として写るようですが
収穫の量や出来はここで左右されるので、かなり一所懸命(笑)
その光景はまた明日にでもアップ予定です。
 

書斎コーナの横長窓から見える自家用の桃「たまき」。
桃の花を愛でられるのもあとわずか。

0415.jpg
映画
ブログ内検索
管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
コメント
[10/01 KINTA]
[09/15 FURUICHI]
[08/16 下栗のマリマリ]
[08/16 下栗のマリマリ]
[07/01 FURUICHI]
↑メモのマークは管理者からの返信付きの意
バーコード
広告
メールフォーム
Powered by Ninja Blog Photo by MIZUTAMA Template by CHELLCY / 忍者ブログ / [PR]