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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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味岡作品を壁に掛けてみた。
最低限のスペースだろうな、と思っていたけれどわりと余白があった。
しかし、ちょっと左に寄りすぎたか。

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強さと静けさ。そして美しさ。(写真でお伝えするのは難しい)

11d3ff62.jpg


これでまた暮らしのモチベーションが高まるというもの。
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我が家に味岡伸太郎が来た。

といっても味岡さんご本人が来られたわけではなく、首を長〜くして待っていた作品が届いたということである。味岡作品はいくつか購入して持っているけれど、どれも小品であったため今回届いたものは大きさからしてホンモノ度合いが高い。そんなことを書くと小品に失礼かもしれないが。でも、見ればわかる。これぞ間違いなく味岡伸太郎だよ。オーラが違うもの(笑)

「ようやく、お会いできましたね。」そう語りかけたくなる。
タイトルはEARTH SAMPLEという。味岡伸太郎1992年の作品である。その頃の私は画廊に勤める少し前で、この時、同タイトルの作品群に出会っている。そして画廊で働くようになり、その間こっそりと眺めては憧れていたEARTH SAMPLE。その1作品が今、ここにある。

「やっと、買えました。」そう思う。
あの頃の私には高価なものだったし、飾るに堪える壁面も持っていなかった。緩やかに時が過ぎ、18年が経って、骨を埋めるであろう土地に来て、小さいながらも良い家を建ててもらい、作品を迎え入れた。つくづく、美術も「出会い物」だなと思う。昨年末、サンセリテの野尻さんとの待ち合わせが画廊じゃなくて自宅だったら。EARTH SAMPLEはまだとうぶん、ここになかった。

作品写真は明日にでも。
ブルー・ゴールド〜狙われた水の真実〜という映画もそうだけれど、近年は世界の食料問題を主題としたものが多いように思う。日本映画を好む私たちでも、まずはあの映画この映画も観てみたいと思っている。そこで、数日前の朝日新聞に上記映画の関連記事があったので少し紹介します。

やっぱり数字にはインパクトがあって、安全な水を飲めない人は約8億8千万人とか、今後の環境の変化により充分な水を使えなくなる人が2025年には30億人を超える可能性があるとか。30億人て現時点で言えば世界人口の半分以上。しかも15年後にその可能性があるという。
日本は水に恵まれていると言うけれど食料の6割を輸入に依存しています。ある国では降雨がないために地下水をガンガン汲み上げて作物を育ててそれを輸出するわけですが、その作物を食べながら私たちは「あぁ日本はいいね〜おいしい水があって」なんて言っている。当然ながら、日本人の食料を作ってくれている国が水不足になれば食料は入ってきません。

コーヒー1杯に140リットル
ポテトチップス1袋に185リットル


これが食料生産過程で結果として使われる水の量だそうです。(国連食糧農業機関の資料とのこと)
作物が生産される際に大量の水が消費されていることを、私たちはもっと認識しなくてはならないのです。って、上から目線な書き方ですかね。巧く書けなくてすみません。ただ、こういった認識の低さが元で起こる誤解が世間に溢れていると感じることはありませんか。
私の仕事で言えば、例えば農薬のこと。農薬を使わないことに越したことはないわけで、それを一番わかっているのは農家です。じゃぁどうして使わざるを得ないのか、制約の中でどんな風に農薬が使われているのか、何のためか、どんな農薬か、本当に安全なのか。もちろん答えに「絶対」はないけれど、定義されていない場合の無農薬とか減農薬とか、そういった雰囲気の言葉に踊らされないでほしいのです。知る努力をしてほしい。そして、もっと疑って下さい。
こちらも可能な限り伝える努力をします。いいかげん、そういう時期ですよね。
早いもので、この須坂へ越して来て丸5年が経った。
越して来たのは確か7日だったが、8日付けで送信されたある方からのメールが今もずっと心に残っていて、2月8日というのは私にとって忘れがたい日になっている。
ある方というのは益子のKINTAさんなんだけど。

KINTAさんはああいう人なので(さっぱりした人という意味)、どんなメールを送ったかなんてすっかり憶えていないだろうが、「センチな見送りはやめたのにお前らは来やがったな、ばかやろう」みたいなことが書いてあって、今読み返してもとてもKINTAさんらしくて可笑しい文面だ。
その後も彼らしい普通の文面が続くのだが、益子でよく一緒に過ごさせてもらったせいか、シンプルな言葉ひとつひとつの中に彼が言おうとしてくれている意味がよく伝わってくる。たとえ日本語が巧みでなくても(そのせいで時々把握しづらいこともあるけど)、こんな風に自分の言葉を持つ人はまわりにもなかなかいない。すてきな人である。

話が長くなっているけれど、今でもこのメールを読むとグッと何かがこみ上げて来て目頭が熱くなるし、もしも、お笑い番組を見ている途中で読んでも結構いい具合にホロッと行きそうだな、なんて、くだらない想像をしてみたり。
益子で過ごした期間がなかったら、今の仕事にも就いていなかったのだろう。あの頃お世話になった益子の方々の優しさにありがとう。
2月8日は、私にとってそんな日です。

場所はこのままで、ブログタイトルおよびテンプレ変えました。
旧タイトルが思いつきだったので、少し考えてみるのも良いかと。
内容も若干変わるかもしれません。

新タイトルの元ネタは一部の友人にはバレバレでしょう。
今回のことでちょっとググってみたらこんなページを見つけました。
遅いっちゃぁ遅いんですが、この偶然は何。
一緒に行きましょー!なんてノリで友が誘ったら勢いで行ってしまいそうです。
でもたぶん誘ってこないだろうし、それを待ったり誘ったりの情熱もない。
ただ、あの頃の曲をあのメンバで、と知ってちょっと驚いた。
何かの拍子で行ってみちゃう?そんな気持ちが生まれたりして。
そんなこと今はわからないけれど、縁があれば確認したいですね。
彼の、今の音楽を。
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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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