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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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今度は静岡県のお得意様よりお便りが。

かわいいなぁ
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ふふふ
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泣きそうだ...
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直筆には敵わない。日頃はどんな用件もメールで済ませることが多いが、こういうのが届いた後は普段のぺらぺらっとしたメール文がちょっと悲しい。どんなに言葉を尽くしても、メールでは受け流される気配があるように思う。商品や贈り物にはなるべく手紙を添えるようにしているが、時間に追われて書けないこともある。そんな時はせめて電話をかけると決めている。電話はある意味面倒だったりするけれど、たまには声を聞きたいし、贈られた場合はなおさらだ。このハガキには短い文しかないけれど、アスパラに込めた気持ちは彼らに伝わったのだと、直感的に断言してしまおう。

表面はどちらも奈良美智だった。イカすなぁ。
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くだものの時とは少し様子が違うが、まがりなりにも収穫期。今日も慌しく過ぎた。

0331.jpgこんな時の至福といえばビールでプハァ、...ではなく(いや、それも最高)アスパラを購入して下さった方から寄せられた声。「普段アスパラを食べない娘が食べました」とか「スープにしてみたらアスパラの味が濃いのでコンソメとか入れなくてもおいしく作れました」とか。千葉県のSさんからはこんな風に作りましたよ、というお料理がプリントされたお葉書が届き、感激で言葉もないくらい。ただただ、ありがとうございます。

こんな風に喜んでもらえて、つくづく、いい仕事だと思う。正直、農業に従事することが心底「楽しい!」とはまだ言えない。そればかりか農業をやりたくて始めたわけではない。あ、これ問題発言?(笑)植物というものに憧れて今はこうしているが、始まりはそうなのである。「何かを」「誰かが」始めたほうがいいなという気持ちが先にあって、今の私は農業を選んでいる。そんな表現が相応しい。それがこのブログタイトルの所以でもあり。

ただ、私もついに百姓だなぁと思う瞬間がある(実際百姓なんだが)。アスパラを発送用に荷造りする際、1本1本のアスパラたちがもう可愛くて可愛くて仕方がないのである。「おいしく食べてもらうんだゾ~」なんて声かけちゃうし。マジメな話。........。5年でここまで来ました。乞うご期待です。(何をだ)
いつもより遅く収穫に向かった。
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これは庭のふきのとう。
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恒例デカ画像。なかなか去年の記録は超えられないねぇ。
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今朝は畑もハウスも粉砂糖をふったように白くなり、近くの山は真っ白だった。昼間も雪が舞い、まだまだ薪ストーブ頼みの日が続く。

去年
といいその前の年といい、やっぱりこの頃に雪が降るんだなぁ。5年経ってようやく認識。冬好きとしては雪も名残惜しかったりするが、低温はアスパラの生育を直撃する。一時の暖かい日と比べると収穫量は半減。日中の陽射しがあればハウスの中は暖かくなるんだけども...。注文の受付が落ち着いたあとはガンガン発送するのみ!という...そんな時なんだが。今はぼちぼち発送中。(気長に待って下さるお客さま、ありがとうございます)

当園の顧客の中には私たちの友人も多いけれど、とりわけ珍しい客と言えば、それがまぁなんと言うか「とても友だち想い」の友だちで。彼は私たちが就農した頃から購入してくれている。りんご、フルーツパック、そしてアスパラ。たくさん注文してくれる。...が、それらはすべて彼の友人宛のギフトであって、当人はまだ一度も当園の作物を食べたことがない。注文をもらう→ギフトを贈る、その繰り返しである。

彼はアメリカに住んでいる。彼以外の家族が帰国した際にウチの果物を食べたことはあったようだが、彼だけは未だにない。(一度だけちょうどこの時期に遊びに来てボケかけたりんごを食べたことがあったっけ)買うばかりで食べていないという状況はこちらも心苦しくあるのだが「友だちが美味しいものを食べられればそれで良し」と言う。ほんまに友だち想いやなぁと言うと調子にのるから3年に一回くらいしか言わないけれど。近ごろ新聞の一面をにぎわせた某大企業Gにいて、たぶんプログラマの間ではかなりの有名人だろうが、それが何?という雰囲気で全く偉そうにしない。そもそもGに入ったことすら私に言わない。(知ってるけどね)ま、そんなひょうひょうとしたところが彼らしくていい。

雪の日にぼんやりと気づく。想われている(応援されている)のは私も同じだってことに。彼とその家族と一緒に旬のものを食べられる日はいつになるのだろう。ほのかに、待ち遠しい。
100323_1953~01.jpgあの嵐の翌朝、ハウスが無事に建っているのを見て安堵した。中へ入るとパイプを固定する金具がいくつも地面に落ちていて揺れの大きさを思った。よく耐えてくれたねぇとかつぶやきながら収穫を始めて驚いた。暖かな夜の影響でアスパラたちがにょっきにょっき伸びていたのだった。途中、収穫カゴが足りなくなり夫に家まで取りに行ってもらった。これまでの最盛期を一気に上回るほどの収穫量。直販の発送を一日早く開始することになったのだった。

さて、写真は炊きたてご飯にのっけた「いかなごのくぎ煮」。神戸の友人が毎年送ってくれる春の味。「お酒のアテにでもしてなー」と彼女は言う。つまみ・肴のことを「アテ」って言うんだよね。こっちではあまり使わないけれど、その響きがとても好き。アテも最高だけれど今夜はご飯のお供にさせてもらった。今年もたくさんありがとうね。

私も単純にくだものやアスパラをお礼で送ることが多いけれど、よくあるギフト品のようにペラッとしたつまらない贈り物にならないようにしたいと思った。
映画
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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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