人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
須坂市のとなり、小布施町に住む友人が農作業体験にやって来た。
そもそもは巨峰の房切り体験の予定だったのだが、彼女の休日を待たずして終わってしまったため、今回は初心者には難易度の高い摘果作業にチャレンジしてもらった。(写真はももの本摘果の様子)
「葉40枚に一果」という基本はあるが、枝の強弱や着果位置、日当りなどの条件により摘果の仕方はだいぶ感覚的なものとなる。慣れるまでに数年かかるような作業を、この忙しい時期に教えることになるとは思わなかったけれど、農作業が初めてという彼女が真剣に作業する姿は微笑ましかった。案の定、私の方は気になってなかなか仕事が進まなかったが...
お金をもらって働くわけでもない。購入してくれるお客さんでもない。ただ、農作業をやってみたい。...こういう物好きは大切にしたい。収穫期に「●●狩り」のノリで畑を訪れる人は多いが、収穫期でもない畑を訪れてくれる人は少ない。できればもっと色々な人に生産の現場を知ってもらいたい。そして、身体で、五感で、何かしら感じ取ってもらえたら嬉しく思う。
また一緒に汗かきましょう。
そもそもは巨峰の房切り体験の予定だったのだが、彼女の休日を待たずして終わってしまったため、今回は初心者には難易度の高い摘果作業にチャレンジしてもらった。(写真はももの本摘果の様子)
「葉40枚に一果」という基本はあるが、枝の強弱や着果位置、日当りなどの条件により摘果の仕方はだいぶ感覚的なものとなる。慣れるまでに数年かかるような作業を、この忙しい時期に教えることになるとは思わなかったけれど、農作業が初めてという彼女が真剣に作業する姿は微笑ましかった。案の定、私の方は気になってなかなか仕事が進まなかったが...
お金をもらって働くわけでもない。購入してくれるお客さんでもない。ただ、農作業をやってみたい。...こういう物好きは大切にしたい。収穫期に「●●狩り」のノリで畑を訪れる人は多いが、収穫期でもない畑を訪れてくれる人は少ない。できればもっと色々な人に生産の現場を知ってもらいたい。そして、身体で、五感で、何かしら感じ取ってもらえたら嬉しく思う。
また一緒に汗かきましょう。
プルーンの一部品種を除き、予備摘果はほぼ一巡した。桃はいよいよ本摘果に突入。写真は「白鳳」の現在。ちょっと前までこんなに小さかったのにね。ひと月でここまで生育。さんきゅう。
これからまた一巡りかぁ。この先は支柱立て(重みで垂れてくる枝を長い棒で固定し支えること)にも気を遣わねばなるまい。情けないことに、今年も早速プルーンの枝を一本折ってしまった。「あの畑にそろそろ見に行かなくちゃ...」と焦っていた時に限って、ほんの数時間前に折れたであろう枝を発見することが多い。そんな時は本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになる。今年も一歩遅かった。樹も待っていたのかもしれないのに。ごめんね。
これからまた一巡りかぁ。この先は支柱立て(重みで垂れてくる枝を長い棒で固定し支えること)にも気を遣わねばなるまい。情けないことに、今年も早速プルーンの枝を一本折ってしまった。「あの畑にそろそろ見に行かなくちゃ...」と焦っていた時に限って、ほんの数時間前に折れたであろう枝を発見することが多い。そんな時は本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになる。今年も一歩遅かった。樹も待っていたのかもしれないのに。ごめんね。
年数を重ねたりんごの樹は、幹の太い部分に洞(うろ)と呼ぶ穴が空くことがある。そこにフクロウなんかが住んだりすることもあるらしいが、最近はそうした大木が減っているせいで住処が減り、フクロウの数も減少していると何かで知った。
この辺にはフクロウこそいないが、摘果中にこの洞の中でヒナ鳥がピィピィ鳴いていることに気づいた。覗き込んでも中は暗くて何も見えない。しばらくすると親鳥と思われる2羽が同時にやって来て、周囲を警戒しながら交互に穴に首を突っ込んで餌を与え、またすぐに餌場へと飛んで行ってしまう。とても忙しそうだ。もう何日も繰り返しているのだろう。
その鳥の名前を知りたくても動きが速くてよく見えない。そこで、手持ちのコンデジで撮影に挑み、何とか成功!!洞から2メートルほど離れた所に自転車を置き、丸見えなんだが一応その陰に隠れてカメラを構え、鳥たちに「動かない物」として見られるようただただ動かず5分以上(仕事シロ)。
その成果が以下2枚。名は「コムクドリ」というらしい。ブレたりボケたりしたけれど左がオス、右がメス。わが園地の洞が役に立って嬉しい。
この辺にはフクロウこそいないが、摘果中にこの洞の中でヒナ鳥がピィピィ鳴いていることに気づいた。覗き込んでも中は暗くて何も見えない。しばらくすると親鳥と思われる2羽が同時にやって来て、周囲を警戒しながら交互に穴に首を突っ込んで餌を与え、またすぐに餌場へと飛んで行ってしまう。とても忙しそうだ。もう何日も繰り返しているのだろう。
その鳥の名前を知りたくても動きが速くてよく見えない。そこで、手持ちのコンデジで撮影に挑み、何とか成功!!洞から2メートルほど離れた所に自転車を置き、丸見えなんだが一応その陰に隠れてカメラを構え、鳥たちに「動かない物」として見られるようただただ動かず5分以上(仕事シロ)。
その成果が以下2枚。名は「コムクドリ」というらしい。ブレたりボケたりしたけれど左がオス、右がメス。わが園地の洞が役に立って嬉しい。
草の勢いがよろしいようで。
ちょっと前に刈ったばかりなのになぁ...て畑に行く度思う。摘果の忙しい時期は草退治もなかなかの手間。果樹園は乗用の草刈り機(こういうの)を使うのでそれほど疲れないが、アスパラ畑だけ(特に株元付近)は機械や除草剤が使えないので手作業。草刈り鎌を使って刈る。で、終わればふくらはぎや腰の痛みがハンパ ない(笑)手にはマメ、指の腱鞘炎は悪化。次こそはああなる前に刈るぞ!って思っててもなかなかできない。
畑が優先なので自宅まわりの草取りなんて二の次三の次。こうしたいああしたいと庭作りへの想いもあるのだが、まずはその草たちどうするの?刈れるのはいつ?...まぁ、雨降りの日かな...(笑)これは冗談でもなくて、農家が仕事を気にせず家のことをやれるのはザァザァと雨が降る日。この仕事を始めた頃、お母さんが早朝からカッパを着て庭の草取りをする姿を見て不思議に思ったけれど、今はすごくわかる。うんうん、こういう日しかないよねぇ〜、と。
ただ、そんな雨の日でもすぐさま草退治に入る体力があるかどうかが問題だ。今はない。絶対ない。雨が降ったら寝まくるだろう。ま、疲れるけれど今日もビールがとっても美味しかったので、もう眠ろう。今年の梅雨は普通だといいなぁ。
ちょっと前に刈ったばかりなのになぁ...て畑に行く度思う。摘果の忙しい時期は草退治もなかなかの手間。果樹園は乗用の草刈り機(こういうの)を使うのでそれほど疲れないが、アスパラ畑だけ(特に株元付近)は機械や除草剤が使えないので手作業。草刈り鎌を使って刈る。で、終わればふくらはぎや腰の痛みがハンパ ない(笑)手にはマメ、指の腱鞘炎は悪化。次こそはああなる前に刈るぞ!って思っててもなかなかできない。
畑が優先なので自宅まわりの草取りなんて二の次三の次。こうしたいああしたいと庭作りへの想いもあるのだが、まずはその草たちどうするの?刈れるのはいつ?...まぁ、雨降りの日かな...(笑)これは冗談でもなくて、農家が仕事を気にせず家のことをやれるのはザァザァと雨が降る日。この仕事を始めた頃、お母さんが早朝からカッパを着て庭の草取りをする姿を見て不思議に思ったけれど、今はすごくわかる。うんうん、こういう日しかないよねぇ〜、と。
ただ、そんな雨の日でもすぐさま草退治に入る体力があるかどうかが問題だ。今はない。絶対ない。雨が降ったら寝まくるだろう。ま、疲れるけれど今日もビールがとっても美味しかったので、もう眠ろう。今年の梅雨は普通だといいなぁ。
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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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[10/01 KINTA]
[09/15 FURUICHI]
[08/16 下栗のマリマリ]
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[07/01 FURUICHI]
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