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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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「ただ、ただ、歌を歌いに来ました」

彼はそう言った。


森山直太朗のコンサート。

ただ、ただ、歌を聴いた夜。
まどろむような心地よさ。

素晴らしかった。



座ったままでじっくりと聴くことが出来たけれど、古いホールの座席はリズムをとって身体を揺することがやや困難。もう少し余裕があるとよかった。こういう会場で時々、身体を微動だにしない人がいて不思議だ。昨夜の場合は右隣の若い女性。湧き出すものを内へ内へと秘めるのか、楽しみ方は人それぞれだが、やっぱり身体全体で聴きたい。音楽に身を任せたい。こっちだって全身全霊で。
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今日は何回目かの結婚記念日。
だからというわけではないが、朝は今シーズン初めての薪をストーブで焚いた。やわらかくじんわりくる温かさは使い出すともう止められなくなる。

11月も半ば。例年ならばサンふじの収穫も落ち着いてくる頃だが、今年はこれからが本番。春先の影響が結局最後のくだものにも続いているのであった。サンふじをお待ちの皆さん、発送はもうすぐです。しばしお待ち下さい。

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▲煙はほとんど写らず

ad9fa243.jpg町内の友人に分けていただいたアルプス乙女(りんご)を久しぶりにりんご飴にしてみた。「水あめ」を加えたら飴が以前よりなめらかになってとてもいい感じだ。ようやく売り物に近いものが作れた。満足。





作業はサンふじの葉摘み・玉回しが一段落した。他のくだもの同様、1週間ほど遅れているようだが、朝晩の冷え込みで着色も進んで来たように感じる。

毎年のことだけれど、この玉回しが本当に嫌い。

1105.jpgりんごは日光が当たる面から赤く色付いてくるので、この玉回しをしないことには全面がなかなか赤くならない。着果の位置によっては何もしなくても真っ赤になるりんごもあるが、たいていは回さないと片面がうっすらと赤いままである。

りんごの熟度を判断するにあたって大事なのはこの赤色ではなく、地(下地)の黄色味が濃いかどうかである。人間で言うとお化粧の下の「素肌」みたいなものかな。早熟なりんごは見た目が赤くても地色が「黄緑色」。熟したりんごとは下地の色が違う分、表面の赤がそれぞれ微妙に違うのである。購入する人はこのへんの違いを是非知ってもらいたい。

基本的に果実は日光に当たっている方が美味しいと思うので、葉摘みや玉回しも悪いことではないと思う。ただ、「りんご=赤い」というイメージがあまりにも浸透していて、りんごの善し悪しは、まず色が赤いかどうか。日本はずーっとそんな市場なのである。葉っぱや枝の陰など、日光の当たらない部分は本当なら地色がわかりやすく、買う側の判断材料になる。だが、そういうりんごは評価されない仕組みになっている。
※糖度センサーなどを用いた評価もある

着色管理の作業は相当な時間になる。ここまで手をかけるのは日本の農家だけだ。ここまでしているのに近年のりんごの安いこと。そして、この作業の間に何個のりんごをハシゴ(三脚)で傷つけ、落としたりんごは何個か。せっかく育ったりんごを落としてしまうこと。それが、玉回しが嫌いな一番の理由である。

全面真っ赤じゃなくてもいい!うまいりんご食わせろ!運動

なんてものが消費者の間で起これば(笑)売り手重視の作り方も変わるのかもしれない。その前に消費者も現実を知らなければならないが。そして、知ってもらうためには私たちも何かをしなければならない。こうしてブログで書くこと以外の方法がまだ見つからない。


午後9時。外は4℃まで下がっている。今日も晴れたり曇ったりで北風の冷たい一日だった。東の高い山々には雪が降っているようで、てっぺんはずっと白いままだった。近頃はぼちぼちとサンふじの収穫も始めている。

「釣瓶落とし」とは良く言ったもので、シナノゴールドが始まるあたりから作業時間は急に短くなる。夕方は4時半を過ぎた頃にやや薄暗くなり、収穫もそろそろ切り上げようかという具合になる。寒くて暗くて、それを心細く感じる人もいるようだが、私は夜長のこの季節が好きだ。帰宅が早まるせいで晩ご飯の時間はゆっくり取れる。映画も楽しめるし、本を読む時間も増える。

101103_2152~01.jpgということで、いつかの本を文庫で購入。出会ったものとは比べ物にならない質感の軽さ。さすがに初版本には勝てやしないだろうが、文庫の装丁と言えど手ぇ抜き過ぎ?な表紙である。

タイトル通り土臭い百姓の話。まだ読み始めではあるが、とにかく描写がスゴい。京極夏彦も真っ青なくらい情景や動作の一つ一つがしつこいほどに細かくて的確で詩的だ。

ただ、ぬくぬくとした布団の中で読んでいると、たいてい5,6ページ読み進めたあたりで睡魔が襲って来る。結局、夜長は眠る時間も長いようで...


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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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