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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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作業はサンふじの葉摘み・玉回しが一段落した。他のくだもの同様、1週間ほど遅れているようだが、朝晩の冷え込みで着色も進んで来たように感じる。

毎年のことだけれど、この玉回しが本当に嫌い。

1105.jpgりんごは日光が当たる面から赤く色付いてくるので、この玉回しをしないことには全面がなかなか赤くならない。着果の位置によっては何もしなくても真っ赤になるりんごもあるが、たいていは回さないと片面がうっすらと赤いままである。

りんごの熟度を判断するにあたって大事なのはこの赤色ではなく、地(下地)の黄色味が濃いかどうかである。人間で言うとお化粧の下の「素肌」みたいなものかな。早熟なりんごは見た目が赤くても地色が「黄緑色」。熟したりんごとは下地の色が違う分、表面の赤がそれぞれ微妙に違うのである。購入する人はこのへんの違いを是非知ってもらいたい。

基本的に果実は日光に当たっている方が美味しいと思うので、葉摘みや玉回しも悪いことではないと思う。ただ、「りんご=赤い」というイメージがあまりにも浸透していて、りんごの善し悪しは、まず色が赤いかどうか。日本はずーっとそんな市場なのである。葉っぱや枝の陰など、日光の当たらない部分は本当なら地色がわかりやすく、買う側の判断材料になる。だが、そういうりんごは評価されない仕組みになっている。
※糖度センサーなどを用いた評価もある

着色管理の作業は相当な時間になる。ここまで手をかけるのは日本の農家だけだ。ここまでしているのに近年のりんごの安いこと。そして、この作業の間に何個のりんごをハシゴ(三脚)で傷つけ、落としたりんごは何個か。せっかく育ったりんごを落としてしまうこと。それが、玉回しが嫌いな一番の理由である。

全面真っ赤じゃなくてもいい!うまいりんご食わせろ!運動

なんてものが消費者の間で起これば(笑)売り手重視の作り方も変わるのかもしれない。その前に消費者も現実を知らなければならないが。そして、知ってもらうためには私たちも何かをしなければならない。こうしてブログで書くこと以外の方法がまだ見つからない。


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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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