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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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プルーン「くらしま早生」の収穫が終わりました。

前回、盆は草取りだ~なんて書いていたのですが
全然違っていました。

15日、ぼちぼち樹の上の方が熟してきてるかな、と
くらしま早生」の様子を見に畑へ行きました。
すると、上だけでなく下の実まで柔らかくなっているではありませんか・・・

私たちは焦りました。非常に慌てました。
2日前はあんなに実も硬くてパンパンしてたのに・・・
実の弾力だけで判断すれば、すべてが収穫できそうでした。
でも、そんなはずはなく、大部分は熟期を迎える前に水分が不足し
その分柔らかくなっているだけでした。

どうしよう。

これまでこんな経験はなく、ただ、
とんでもない事が起こっていることだけは判断できたのでした。

とりあえず、ちゃんと熟していると思われる実だけを必死に収穫しました。
プルーンは桃やりんごと違い、収穫後に荷造り(パック詰め)があるので
一日で荷造りできる量しか収穫できません。
ですが、これまでにないくらいの量をギリギリまで収穫しました。

案の定、荷造りは夜なべになりました。
2日続けたらクタクタになってしまい、夜明け前からまた荷造り。
そんなことを繰り返していたハードな盆明けでございました。

どうやら雨続きの後の急激な乾燥(天候の変化)で、
実の水分が一気に抜けてしまったようです。
当園だけでなく、この辺り一帯が同じような症状に見舞われました。
詳しい原因ははまだ調査中です。

結局、加工用にせざるをえないものが大量に出ました。
ちょっとシワが入ってしまいましたが、本年のくらしま早生は貴重です(笑)
ご堪能いただければ幸いです。

出来が良い時は忙しい収穫期も楽しいものですが
こんな収穫は、さすがに切ないですね・・・
今年こそは!もっといい「くらしま早生」を!と思っていたけれど
また1年待たなければならないのが果樹農家のつらいところです。

長雨で果樹にも負担があっただろうに。
来年、大丈夫かな?と不安になります。



フツーに収穫ができるような天候を、環境を、どうか農家にお与え下さい。



▼上部がシワシワ・・・
090822_1418~01.jpg
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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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