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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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夫が疲れている。

理由は剪定(せんてい)作業である。
と言っても、我家の畑の剪定はとっくに終えているので
今回は町内(および近隣)の園地でのことである。

毎年2月初旬に数人の剪定集団(?)が結成され、その彼等が
高齢や諸事情で剪定が困難になった方の園地を転々とする。
有償ではあるが、りっぱな奉仕活動である。

この作業が今年はすでに2週間も続いている。
その間、自分の仕事はまったく出来ない。
ようやく残りわずかになったようだが、さすがに飽きるわ疲れるわ
農繁期の前からこれでは気の毒な気もする。

担い手不足の現状が年々あらわになってきている。
5年もすれば、より深刻な状況になるのは間違いない。
日本の農業は70〜80歳代の踏ん張りで成り立っているようなものだが
この年代の人が農作業を続けられなくなる時は、もう目前である。

その時は、作物の供給が減り、産地が機能しなくなる。
耕作地が減り、 荒廃地が増えれば景観も変わり、生態系も変わり
取り巻くすべての環境が違うものになるのかもしれない。

こういう状況を産地に住む人はもちろん、そうでない人も、
どう感じているのだろう。認識しているのだろうか。

一度埋め立ててしまった田は、元には戻らない。
耕作を放棄してしまった畑の土を元に戻すには、時間がかかる。

化学肥料や除草剤で疲弊していると言われる今の土だけれど
これから良い土に変えていくことはいくらだって出来る。
畑でも何でもなかった所から土を作っていくのは大変なこと。

今ある畑が畑として出来るだけ長く続きますように。
農家である私たちはそう願うのだけど、町の人たちはどうなの?

...と、そんなことをそろそろ話し合ってみたい。
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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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