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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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相変わらず予備摘果が続いている。本日はネクタリンの予備摘果を終えた。年老いた樹は枝ぶりが充実しているので、ずいぶん日数をかけてしまった...。

ところで、またしても肌寒さと北風が復活の昨日今日。作業はしづらいわ身体は冷えるわでなんだかなぁもぅ〜な日々。夕飯だって2日続けて鍋モノだ。こんな日は体力の消耗も早くてメゲそうになるが、今年は私たち夫婦だけで管理する園地を増やしたこともあって甘えてはいられない。はい、もも!次プルーン!りんご!!と先へ先へと進めないことには果実はぐんぐん肥大し、待ってはくれないのだから。最初に摘果した白鳳なんて今頃大きくなっているんだろうな。見に行くヒマもないけれど...。

53ca2dee.jpgあぁ早くりんごの予備摘果に入りたい。ちなみに、りんごの場合は満開後30日以内というのがリミットである。これは今年つける花芽(来年の果実)に影響するからだが、このように作業には必ず「適期」というものがあり、ないがしろにすれば後々に響くから農家はそれに追われるように過ごす。農家でない人はあまり知らないだろうが、防除(農薬散布により前もって病害虫を防ぐこと)だって除草剤の散布だって適期がある。(そのへんはまたここで書きたい)

写真はネクタリンの樹に作られた鳥の巣。ここでよく見かけるカワラヒワの巣だろうか。すでに空だったが小さくてふわふわしていて可愛らしい。発見は作業中の楽しみ。


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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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