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人にとって作物とは?植物の存在とは?めぐり合わせで果樹栽培を営むことになった信州のとある農業者が思うこと
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ようやく本年のりんごの出荷を終えました。

今日は鳥よけの網を片付けたり、木の根元の土を削ったりという作業をしましたが、本格的な冬の前に、幹の藁(わら)巻きという重要な作業があります。凍害対策です。凍害に弱いプルーンの樹や、植えて2〜3年の幼木の幹の太い部分に藁を巻いていきます。

開花から収穫までは「収穫のため」の作業が中心ですが、収穫後は一転「樹のため」の作業がほとんどです。
ただし、どちらも「良果にするため」の作業と言えます。
「樹のため」の作業は黙々と行う地味な仕事です。
でも、一本一本の樹とようやくじっくり向き合えるような気がして、わりと好きな作業です。一年間ご苦労さん、といった謙虚な気持ちになれます。

様々な作業もこれで三度経験しました。
植物相手であるが故に、一つ一つの作業は年に一度しか経験できません。
だからこそ常に新しい発見が出来るように、大切に、丁寧に、こなして行かなければと思っています。

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管理人(ハナイ)
長野県須坂市に住む。夫と共に果樹の世話をして収穫して出荷・販売することが仕事。栽培品目はもも・プルーン・りんご・ぶどう・アスパラガス。趣味はMac、写真、庭に訪れるレア度の低い野鳥の観察、CSで撮りためた日本映画を夫と観ること。仕事以外はわりとインドアである。
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